こんにちは?
音声ガイドのおしごと②です。
①の続きです。
そもそも音声ガイドの実情は、
それぞれの制作団体がニーズに応じて作ったものを
音声ガイド・イヤホンガイド・音声解説などなど
その団体のなかで伝わる名前で表していて、
呼び名に公的なルールはないそうです。
私が最初に書いたガイドは、やりたい!と憧れてた
「見えてるものの 解説、理解の手助けをしてくれるナレーション」まんまで、、
映像+セリフ+BGM の世界を邪魔しないように
タイミングをぬすんで、言葉をはめ込んで、
受け手の作品への理解を深められる要素となるイメージでした。
主観的に言うならば、映像との掛け合い。
でも求められていたのは、
そもそも「映像が見られないかたへの解説」だったので
映像+セリフ+BGM +音声ガイド = 作品
の考え方で書いてしまうと、
(映像)を抜いたときに破綻してしまいます。
視覚障害者のかたにとって、
セリフ+BGM+音声ガイド = 作品
これが成り立つように作らなきゃいけない。
となると、作品に自分の声を混ぜ込むのではなく、
描かれている映像の情報をできるだけ細かく深く読み取って、
映像の代わりを果たせるぐらい、
より伝わりやすい言葉にしてガイドするのがベター
ということになります。
普段ナレーションのお仕事をするときは、
「流れてる音楽や映像にうまく声をのせて、
収まりよく、心地よいひとつのCMなり作品をつくる」
ことを当然と捉えていたし、
例えば観光スポットのガイドならば、その場で対象物をみている前提で、
その空気感を壊さずそっと、すっと入ってくるナレーションがいいはずだ。
と思う感覚が染み付いていたので、
無意識レベルで私が「気持ちいい」と感じる間を取るために
画面の情報を汲み取りきれなかったり、
変に叙情的ワードを取り入れてしまっていました。
もちろんすぐ方向修正してガイド作りに挑戦していきます。
…なんと、また続く!かも。
(※2017-4-26の岩本紗依ブログ記事を再掲しています)